ちょっと思ったこと。

夜家に帰ってきてから一応録画はしているのですが『新選組!』の総集編を
近藤たちが京都に着いたその後あたりからボーっと視聴。
丁度リアルタイムで見始めたのもこの頃からだなぁ…とか思いながら視ていたのですが
それで思ったこといろいろ
○悪役と敵役
通しで視て思ったことは『敵役』がいないなぁ………と。
なんていいいますか…新撰組と近藤達にスポットが当たりすぎてると言いましょうか…
近藤は(新撰組は)御公儀の為とかいろいろといってるんですがそれに対抗する
立場の人間の描写がいまいち中途半端なんですよね………。
例えば西郷とか岩倉とか桂が自分達中心の、薩長や朝廷中心の世の中を
目指しているとして…では何故それを目指しているのか、
新しい世の中に対してどういう風に考えてるのか、どうしていこうとしているのか。
そのあたりがないからなんか子悪党と言ったら失礼なんですが微妙な描かれ方してる
感じがしました。近藤(新撰組)が声高にものを言う一方で、
ただ怒鳴るだけとか陰謀を巡らすとかそんな人ばかりな気がしたので……
で、最後になって新撰組や近藤に対して肯定的な意見を言う…と言うのは
やはりどっかで納得がいかない………
○『正義』
これもまぁ一番目のこととかぶるんですが……近藤が「正義は我らにあり」と
言ってるのが微妙に釈然としなかったんですね。
これは彼らの生きた時代から100年以上も経ってる今だからいえるんでしょうが
近藤は「長州や薩摩が自分たちの世を〜云々」とか言ってますが所詮江戸の幕府も
一部の人間が権力を独占してる世の中なわけで………
正義なんてものは人の数だけ、主張の数だけあって、
彼らの正義はあくまでも彼らにとっての正義でしかないわけで。
では彼らの正義はなんなのか。それは例えば上様のために、とか御公儀のために、
と言うのは勿論あるんでしょうがその本質は、やはり自分達の『誠』のために。
ではないのかなぁ…と思うわけです。
だから近藤には「正義は〜」ではなく「『誠』は我らに」と言って欲しかったなぁ…と