真実はいつもひとつ!

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000036-sanspo-ent)

放送の日本テレビ系「超歴史ミステリー!ルーブル美術館の秘密」で
名画「モナ・リザ」が2点あり、うち1点が発見されたと紹介されたことに対し、
東北大学大学院の田中英道教授(西洋美術史)が28日、
「もう1点がコピーであることは学会でほぼ結論づけられている」などとして
同局に抗議文を送った

というもの。
推理小説ならば、犯人がいて、事件があって、動機があって、
そこから導き出される真実も、結果もひとつになりえますが、
歴史の世界では真実はひとつじゃないし、絶対でもない、というお話。
私達が教えられてきた、信じてきたことは決して真実とは限りません。
これまでのものより信憑性のあるものが出てくれば、その説は簡単に覆りますし、
モノの見方、集めた史料からの判断によっては全く別の結果が出ることもあります。
そしてどちらかが真実であれば、どちらかが間違いといわけではなく、
どちらも真実、もしくはどちらも間違っている可能性も十分にあるわけです。


それをきちんと明示せずに「これが真実だ」なんて番組を作ると、
いろいろと問題が出るんではないかと………上の番組に限らずTBSの某長寿クイズ番組とか