裁判員と多数決について考える

先日友人と会話中、例のネバーランドの某住人の方の話になりました。
そこで話題になったのが陪審員制度についてです。
私は法律の専門家でも何でも無いので大雑把にアメリカの場合を例に説明しますが、
国民の中から第三者を集め(アメリカだと12人)彼らが裁判の審理に参加し
有罪無罪を決めるというものです。この制度の有効性、また問題点については
今回の事件の報道などでも散々言われているのでカットしますが、
ここで問題になるのは、評決の決定は建前でも何でも『全会一致による』という点です。
つまりゲーム『クロノトリガー』(ASIN:B00005UBOB)のように、
4:3で有罪だから有罪なんてことにはなりません*1


それに対して今度日本で行われる裁判員制度。こちらはどういうものかといいますと、
裁判官3人と裁判員6人による合議制になるのですが、アメリカと大きく違うのは、
裁判の結果が全会一致ではなく、『一定以上の数を集めた方による』という点です。*2
日本では『多数決』というと他の意見よりより多数の票を集めた方が問答無用で勝ちという
少数意見の抹殺の方法なわけですが、本来は違うもののはずなわけです。
少数の意見まで聞いて、意見を交換して、討論して、それでも解決を見なかった場合に
最終手段として行うべきものであるわけで。


だからこそ最低限意見を聞き、反対なら反対の意見を言わなければ意味がなく、
負けが決まってるから議会に出ない。それによって反抗の意を示す。
なんて拗ねた子供みたいな真似をして済まそうとする某政党はどうしようもないなぁ……
と名前と政党名のみを連呼する街頭演説を聴きながら話したわけです。
どこの政党かまでは言いませんけどね。はい。

*1:手っ取り早い参考として映画『十二人の怒れる男ASIN:B0001HDJNM

*2:詳しくルールを話すと長いのでこちらを参照してくださいhttp://www.kantei.go.jp/jp/kids/magazine/0407/6_0_index.html