破綻してる
仕事帰りにだらだらと帰宅していると外国人に話しかけられる。
何事かと思って聞いてみると、どうも宗教の勧誘らしい。
外国人と話すのは面白いのでしばらく聞いてみるも、さすが一神教というか、
ものの見事に論理が切ないことになってるのがもの哀しい。
聞いてみる限りどうも、
- 私は〜(自重)をすばらしいと思ってる。
- だから私はこれをみなに勧めている
というまあ典型的な理屈なんですけども、
そらあなたは好きなものにめぐり合って嬉しいでしょう。
広めなきゃと思うのもいいし、それであなたが幸せになるのもいいでしょう。
ただその理屈から完全に相手の考えとかが欠落してるだろうがと…………
18世紀の清代、時の皇帝の雍正帝が王朝に仕えていた宣教師に、
私はお前たちが邪教ではないことを信じる。
邪教というのは所謂白蓮教*1のようなのを言う。
だがもし私たちが坊主をヨーロッパに派遣して布教させようとしたらどう思うか?
お前たちの宗教は私たち全てを教徒にしようとしている。
お前たちの宗教の教義がそれを望んでいる。(以下略)*2
って言ったって話がありますが、いい加減理解しようよって言う…………
いや、別に誰がなにを信じてもいいですし、其れで幸せになるのは結構なんですけども…………ねぇ?
卒論で中国へのキリスト教布教とかその辺りやったんですけど、
ものの見事にその辺りに対する反応が抜けてるのがなんだかなぁと。
ちなみに上の抜粋はその宣教師が、本国にいる宣教師に書いた書簡の内容です。念のため。
- 作者: 矢沢利彦
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