クロノトリガーDS(ASIN:B001G610AQ)

クロノ・トリガー 特典 サウンドトラックCD付き

クロノ・トリガー 特典 サウンドトラックCD付き

SFC,PSに続き2度目のリメイクとなったクロノトリガー
クリアまでにかかった時間は追加要素含めクリアするまでに1周目30時間。
2周目はエンディング回収のために強くてニューゲームでプレイしクリアまで10時間弱。
基本はPS版を踏襲していますが、主な変更点としては

  1. モンスター闘技場の追加
  2. 新ダンジョンの追加
  3. 新エンディングの追加


位でしょうか。
闘技場はそんなたいした物ではなく、商品ももらえますがそれもおまけ程度の品なので割愛。
後の2点については追って。

良かった点

まずは、通常のスクエニのリメイク作とは異なり、新エンディングや新ダンジョンを追加している点。
ダンジョンの内容は薄く、そんなたいした物ではないのも事実ですが………。
次にPS版で一部ユーザーを奈落に突き落としたであろうエンディング後の
強制バッドエンドムービーが特定条件下でしか流れなくなった点。
これは個人的に非常に評価したい点です。

悪かった点

で、こちら悪かった…というか納得が出来なかった点。
まずは操作性。元々操作性の悪かった部分と言うのも多々あるのですが、
(セーブポイントを少し外れるだけでセーブできない。飛空挺シルバードでの着陸が難しい等々)
元々このゲームは戦闘中のステータス画面が画面上部にかなりの幅を取って表示されます。
それが4:3のテレビなら良いんですが、DSのモニタでもそのままなので、
ボスのような巨大キャラの顔が完全に見切れてしまったり、
後はその隠れている箇所に敵が何体もいて、
どれに攻撃していてどれだけダメージを与えているかわからないという状況がありました。


次に、せっかくの新エンディングがいろんな意味で台無しな点。
クロノクロス』に繋げるという点から考えれば、そうするしかないのかもしれません。
ただ、レベルあげて新ダンジョンクリアして、ようやく裏ボスにたどり着いて倒すも
クロノトリガー』全否定の上で、例の滅亡エンドが流れて終わりという。


クロノクロス』はあれはあれで別に構いません。
あのゲームのメイン概念は『平行世界』。
あの世界はあくまでも平行世界の一つであり、『クロノトリガー』の後の未来が
あの世界に行くかどうかは可能性の一つでしかない。それがあのゲーム内でのスタンスになります。
(だからこそPS版『クロノトリガー』で強制的に滅亡エンドを入れた事が納得できないのも事実ですが)
一方で『クロノトリガー』のメイン概念は『タイムトラベル』つまりは世界を変えることな訳です。
本来関係のない世界にまで飛んで、助ける必要のない人まで助けて未来を創る。
それがこのゲームの目的でありスタンスである以上、最後の最後でコレはないだろうと。


クロノクロス』に繋がることで助かる人、幸せになる人がいる一方で、
この世界で生きて助かる人がいて、幸せになる人がいる。
なら少なくてもこのゲームをプレイしたユーザーと、このゲームの中で生きたキャラクターには、
クロノトリガー』の中でちゃんと生きさせてやるべきではないのかなぁ…と思いつつ
釈然としないままに終了。