428 ~封鎖された渋谷で~(asin:B001MV7AQS)
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2008/12/04
- メディア: Video Game
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とはいえ、私は本編のエンディング2つを見るまでは自力でプレイしたんですが、
それ以降のバッドエンド回収等は面倒になったため攻略サイト任せだったので、
それらを全てプレイしていたらおそらく30時間かそれ以上掛かってたかと。
ゲームの中身は、まず通常シナリオ。
シナリオ中の選択肢で分岐するメインエンディングが2つとバッドエンドが85個。
次に外伝シナリオが2つ。
ひとつはTYPE-MOONが参加したことで話題になったやつですね。
両方とも、選択肢等は無く基本読み物です。
3つめは、おまけシナリオ。
本編とは基本ほとんど関係ないお遊びシナリオです。
本編中に何カ所か入り口が隠れていてそれを辿ると言う形式ですが、イロモノというか微妙でした。
4つめは、スペシャルエピソードが20作強。
本編をクリアすることでプレイできるクイズをクリアするか、
おまけシナリオと同様に本編内の何カ所かにある入り口から入る形式のミニミニシナリオ。
最後に陰謀編。『かまいたちの夜』など他のチュンソフトのゲームにもよくあるおまけです。
以下感想。
シナリオ
メインシナリオについては、「全体としては」筋が通ってたし良かったと思います。
ただ、これは以前『かまいたちの夜3』の感想書いたときも同じことを書いた気がするんですが、
あくまで「1個のストーリーとしてなら」です。
例えば『街』の場合、話の筋として
縦のラインは「各主人公(もしくはその他の登場人物達)」の物語で、横のラインが「登場人物間の接点」です。
各主人公はそれぞれ自分の物語を別ベクトルで歩んでいて、所々で接点を生む。
その僅かな接点の積み重なりが、各人物の物語に時に大きな影響を及ぼすという作りです。
それに対して『428』は縦のラインが「ゲーム全体」の物語になっています。
そのため各登場人物は、物語に必要になったら主人公として登場してきて、不要になると退場になります。
結果として、出番が無くなったから話が終了というキャラが出てきたり、
最後エンディングにも関わっているはずなのに、その後のフォローが何もなされなかったりと、
非常に消化不良に終わってしまっている印象を受けました。
なんて言うか……エンターテイメント的な1作品としてはいいんですが、
ゲームとしてどうなんだろうと言いますか、都合の良いときだけ動かして後ほったらかしってどうなんだっていうか。
なお、メイン以外のおまけシナリオについてですが……
外伝2本については、TYPE-MOONシナリオは良質というか「らしい」シナリオでしたが
本編自体がちゃんとした結末を迎えていないことと、
このシナリオが今後のアニメ化を控えていることもあってか非常に半端な内容でした。
もう一歩は…………正直あまり反応したくない内容な話だったので割愛させてください。
お遊びシナリオについては、如何ともしがたいので語らず。
隠謀編も、もうメーカー側のお約束以上にはなっておらず、
内容と言うよりは、出し方の方に頭を捻る方にシフトしているような気がするのでこちらも特になし。
スペシャルエピソードは、内容が非常に少ないのが残念。
というか、本来はここで出てくるようなキャラクター達がメインで出てくるようなのが、
元々のチュンソフトの味だったんじゃないかなぁと…………