テイルズオブヴェスペリア(asin:B002OB3ST8)

テイルズ オブ ヴェスペリア(特典なし) - PS3

そう言えば書き忘れていたのでざっくりと。
クリアまでに掛かった時間、70時間弱。
まぁ合間合間にアイテム集めたり諸々していたので、普通にやっていたら半分程度か。

システム

イベントを全部クリアしようと思えば、シナリオがひとつ進む度に、
全ての街・ダンジョンに行ってフラグを確認しないといけないような作りになっていたり、
おなじみの料理システムについても、今回はある料理からの派生が多く、
特定のメンバーからでないと派生させることも出来なかったりと
全体的に「やりこませ」要素が多すぎかなと。
料理はともかく、イベントについてはゲームの進行に障るレベルになっているので、
もう少し考えて欲しいところ。

バトル

今作では、ゲーム中にも戦闘の難易度設定変更が出来るようになりました。
(無論バトル中は無理ですが)
これによって、単調になりがちのバトルをさくさく進める事は出来ますし、
私のようなへたれゲーマーの救済にも繋がってはいるんですが、
一方でこのシステム、バトルバランスという
本来RPGの中で一番気を遣うべき所を完全に放置して仕舞っている訳で。
追加コンテンツとかそう言うのでやるなら良いんですが、
デフォルトでこんな物入れるのは正直どうなんだろうな……と。

ストーリー

一番の問題箇所。
敵のスパイだった元味方がボスの罠に掛かってダンジョンの下敷きになりそうな所で
身を挺して庇ってがれきに消える……なんていうベタをやっておいて
10分掛からず次のイベントで仲間に復帰する……なんて言う阿呆な事やらかしてみたり、
ストーリーの展開自体がおかしかったり。
なんと言いますか……ストーリーに連続性が見られないというか、
『序破急』の各章が全然別の方向を向いているというか。
一般的に物語の構成というと『起承転結』と『序破急』辺りですか。
元々古典的なRPG(と言う言い方は拙いかもしれませんが)だと、王道なのは前者ですね。
大前提にそって物語を動かしつつ、中後半に一本ひねりを入れるような形の。
それに対して後者の方は、概念論とまでは言いませんが抽象的な物なので、
作るには結構作家の実力が問われるのではないかと思います。
…………で、残念ながら今作については…………どうも微妙な気がする、と。
小ボス、中ボス、大ボスがそれぞれ明後日の方向を向いている為、話の軸がぶれ、
連続性が無いからキャラも世界もなんか半端なままで終了というか…………

まとめて

面白い点というのは確実に出てきているシリーズだと思うんですが……
もう少し作り込んだ上で発売するべきタイトルではないかと…………