誰が悪いのかと言われれば……

ここのところニュースで例の『履修不足』問題が連日大きく報道されてますね………。
ただやっぱり教育委員会の落ち度とかそういうのもあるんでしょうが*1
こういう受講の方法をさせざるを得なくなってきてるって現状をお偉方はどう考えてるのかと。


今はどの科目でもその傾向があるみたいですが、
『社会』特に『歴史』って暗記科目でしか無くなってきているわけで。
本当は歴史なんてきっちりした正解なんてないですし、元々現地の読み方とか書き方とかされてたのを
ある地点で日本語の教科書がどう書いたかって言うだけの問題なんですよね。


例えば『新羅』これをどう読むでしょうか?
私は小学校の時『しらぎ』と書いて×になったことがあります。
私はその頃親が『日本の歴史』というマンガを買ってくれてたこともあり、
歴史が好きでしたし、それなりに自信を持って答えたのでショックでした。
家に帰って調べてみても、教室に置かれていた学級図書にあった歴史の本にも『しらぎ』と出てるわけです。
なのになんで間違えなんだと聞くと、答えは「教科書には『しんら』と出てるから」なわけです。


現地語で言うなら『シルラ』らしいんですが何故これが『しらぎ』と日本で呼ばれるようになったかは
私は知りませんし当時読んだ本には多分載ってませんでした。
ただ教科書には『しんら』とのみ書いていて、だからこれが正解なんだと言われたことがあります。


こんな感じで何故正しいか、間違っているかって言うのではなく、
一文字間違えたから、教科書と違うから不正解とかそういう学問になってくると、
そんなのはっきり言って面白くも何ともないんですよねやっぱり。
学問なんて興味を持てるかどうかが焦点ですし、こうなってくるともう教科書すら
必要なくなってきてただ単語帳と向かい合うだけのものになってしまいます。そうなると結果として

「受験に役に立たない科目にこれから無駄な時間を使うのは……。
怒りを感じる。全国的な問題になってルールが変わってほしい」*2

なんて言うやるせないって言うとアレなんですが、そういう事態になってしまう訳で………。
受験に役に立たない事は無駄って言うことはもう学校なんて意味無いって事に成りかねないですし、
進学校』と『進学塾』の間に境が無くなってきてるって言うのは
教育制度がもう根本的におかしなところに行ってるってこと何じゃないのかな…と。


『生きる力』とかそんな抽象的なこと言う前に学校ってところが本来どういうところなのかを
もうちょっと政治屋の方や現場の人が考えないと手遅れになりそうな気も……………。

*1:[news]<履修不足都道府県教委の管理上の落ち度重視 文科相(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000133-mai-pol

*2:[news]<履修不足>「卒業できるの」「受験は?」揺れる生徒たち(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000007-mai-soci