DIRGE of CERBERUS-FINAL FANTASY VII-(ASIN:B00065G7N8)

プレイ時間は10〜15時間程度。家のPS2は薄型のためネットワーク対戦モードは
プレイしていませんのであしからず。

さて、このゲームですがジャンルとしてはFPSになるんでしょうか?
とりあえずどうにもこうにも微妙な出来でした。

アクションについて

とりあえず一番重要な部分であるこの部分なんですが、とりあえず悪いです。
まず主人公ヴィンセントですが腰の高さすらジャンプ出来ませんし、
それより低い高さでも障害物にぴったりくっついてジャンプすると上に乗れません。
銃を構えたままダッシュして敵を撃ちつつ走る、なんて真似は出来ません。
防御キーなどはありませんし、回避行動としては転がって避けることが出来ますが、
転がった後ダッシュで移動、なんてことは出来ず、回避行動を行うと
強制的にしゃがんでしまうので、ランチャーなどの単発の攻撃は
避けられますが、マシンガンのような連続の攻撃は避け難いと言わざるをえません。
障害物を使って攻撃を避けつつ、ということは出来ますが、
敵の数が多かったり、ミッションの都合上の問題で、
敵の攻撃を避けながら進むではなく、ターミネーターか何かのように
弾を喰らいながら反撃していくという状況になることが多々あり、
特にボスの場合はこの方式がほとんどでした。


また、FFの世界ですから当然敵は人間だけではなく、モンスターがいます。
で、このモンスターなんですが、サイズ上の問題で銃を構えているとその
視界外の足元を攻撃してくるということがあり、結果銃ではなく格闘攻撃で
対処しなければならないということが多かった気がします。まぁこれは
接近するまでに倒せない私がヘボなんだと言われればそれまでですが。


では何でこんなことになっているかというと、
制作側で線引きが出来ていなかったからではないかというのが個人的な結論です。
FPSにするのであればキャラクターは出来るだけ無個性であるのが望ましいと思います。
可能な限り弱い主人公で、撃たれれば当然やられる。だからやられないように
うまいこと操作して敵を倒していく必要があるわけです。
一方アクションゲームにするならば、ある程度の派手さは許されます。
またFFの世界観は、そんなありきたりのキャラクター像を許すわけもなく、
FF本編におけるキャラ性能や、ムービー等から鑑みると
当然こいつならこのぐらい出来るだろ、というのがあるわけです。
にもかかわらずその動きが出来ない、しかしストーリーの流れ、FFの世界はその動きを求めてくる。
その辺がこのゲームの中途半端さを生んでるんではないのかな…と感じました。